ここまで夜叉姫を辿る旅をして参りましたが、そもそも夜叉姫伝説・夜叉姫信仰が全国的に有名になったきっかけと言えば、やはり泉鏡花の戯曲『夜叉ヶ池』ではないでしょうか。
『夜叉ヶ池』は、大正2年に発表された戯曲で、大正5年に初演されて以来、幾度となく舞台化、映画化されている作品です。
写真右は、岩波文庫から出ている戯曲で、他に『天守物語』が、また写真左は鏡花の作品を漫画化したもので、他に『天守物語』『海神別荘』が収録されています。
勿論、鏡花の作品は、夜叉姫伝説を基にしているものの、オリジナルの伝説とはまた違う話です。
因みに『天守物語』の中にもチラッと夜叉ヶ池が出て来ます。どんな風に出て来るのかは、読んでみてのお楽しみということで。
鏡花ならではの幻想的な作品、是非読んでみてくださいね。
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