特定非営利活動法人 ぶんかのタネ 活動経歴
法人名称変更
特定非営利活動法人さくら歌劇団の役割を15年間の活動をもって終え、現代社会の課題解決に向けた活動に指針を変更すると共に、平成28年4月名称を「特定非営利活動法人ぶんかのタネ」へと変更しました。
「タネ」を漢字で書くと「種」となります。
種とは「植物が発芽するもとになるもの」「種子(しゅし)」です。他には「物事の起こる原因となるもの」や、「よりどころとするもの」という意味もあります。また「シュ」と読むときには、生物分類上の基本単位となります。
「ぶんかのタネ」は、文化が育つ以前に必要不可欠な基(もと)となる種を創り、変化し続ける地域・社会の中で行政、学校、市民活動団体、地域住民、学識者等と連携して水や肥料を与え、大きく育ち花が咲くような仕組みづくりを行う活動を目的としております。
少子高齢化が叫ばれて久しく、人口減少時代に入りました。この現代世界が抱える地域課題を「文化」の力をもって解決に向けた、普遍性のある事業を行うことで、地域を見つめ、健全な社会構築を目指します。
平成28年度
■2017年3月 オペラ絵本「かすみの渓(たに)の一助」を制作、公演
岐阜県揖斐郡池田町の伝承、「小僧が滝」をオペラ絵本として制作し、公演致しました。
「小僧が滝」は、国の名勝「霞間ヶ渓(かまがたに)」にある滝です。1650(慶長3)年、この地域一帯に大雨による大洪水が起き、多くの命が犠牲となりました。災害に強い堤を作ろうと、この被害を目の当たりにした旅の若者一助が、長い年月をかけて作ったが、お上のお咎めを一人背負い、滝に身を投じる・・・オペラ絵本として語り継ぐことによって伝承を残し、池田町の財産にすること、また現代の防災教育にも役に立つと考えました。
地域在住のライターによる台本、イラストレーターによる絵、作曲家、地元の歴史を研究する学識者や学芸員らの協力により作品が生まれ、演奏家や地元高校生の協力のもと初演を収めました。
平成29年度
■2017年10月 オペラ絵本「かすみの渓の一助」関連物の販売
PDCAでのC、また文化GDPを念頭に、オペラ絵本「かすみの渓の一助」の、マスキングテープ、台本、絵本、楽譜、記録DVDを、Facebookページ(https://www.facebook.com/npobunkaseed/)にて販売を開始しました。
■2017年11月 日本生涯教育学会第38回研究発表会 発表
オペラ絵本という新しい手法による取り組みを、日本生涯教育学会にて発表。全国に「オペラ絵本」の仕組みづくりを発信し、関係者に関心を持って頂くことができました。
■2018年2月 ホームページ開設
平成28年6月7日に特定非営利活動促進法が一部改正され、法務局において資産の総額の登記を毎年変更することが義務づけられていましたが、その変更登記が不要となるかわりに、毎年貸借対照表の公告を行うことが義務づけられたことから、ホームページ開設の運びとなりました。
平成30年度
◼︎2019年2月 オペラ絵本「そなたは。」を制作、公演
第2弾となるオペラ絵本の制作し、第1部に「夜叉姫研究会」として絵本の読み聞かせや伝説の紹介の講演を、第2部にオペラ絵本鑑賞会として公演致しました。 岐阜県安八郡神戸町と同揖斐郡揖斐川町の伝説、信仰という二面性を持ち、龍になったとされる「夜叉姫」と、江戸から東北、北陸を旅し、同大垣市を奥の細道結びの地とした伊賀流忍者説のある「松尾芭蕉」。時代の異なる2人の人物に焦点を当て、時空を超えた物語を新たに作り、西濃地方の魅力がある作品とし、地域の新たな音楽財産となることを目的にしました。大垣市在住のライターによる台本、羽島市在住のイラストレーターによるイラスト、地元高校演劇部や演奏家、作曲家の協力のもと、満員御礼により初演を収めました。
平成31年度-令和元年度
■2019年5月 オペラ絵本「そなたは。」公演関係者への公演DVD配布
オペラ絵本「そなたは。」制作公演にあたり、御協力いただいた関係各所へ公演DVDを配布。
令和2年度
■2020年 新型コロナウィルス感染症(COVIT-19)が世界全体に蔓延
国内に於いても緊急事態宣言が発令されました。3密(密閉、密集、密接)を避けるために、リモートによる授業や勤務が主体となる巣篭もり生活が主体となりました。この為、文化芸術活動は不要不急と言われましたが、長い巣篭もり生活を助けたものはエンターテイメント、文化芸術でした。決して不要ではないもの、それが文化芸術ではないでしょうか。
令和3年度
Project under planning !
実践を通して社会課題解決に向けて進めていきます。地元の歴史的人物と現代社会を織り交ぜたストーリーをお楽しみに!