『天下の険』と聞いて思い浮かぶのは、箱根ですよね。

しかし、北陸路にも、天下の険と呼ばれる難所があります。

『ヒスイ海岸』と言えば、新潟県糸魚川市。

糸魚川から辺りから、親不知(おやしらず)、市振(いちぶり)辺りの海岸がそう呼ばれています。

こちらは市振。新潟県と富山県の境の辺りで、松尾芭蕉は『一つ家に 遊女も寝たり 萩と月』と言う句を残しています。

そしてこちらがその北陸路の天下の険。展望することが出来るようになっています。

奥に見える方角が、市振。越後から越中に向かう天険越えの終点です。

一体このどこに道があったのだろうと思うほどの断崖が続きます。

現在では、国道8号線と、北陸道が山の斜面を通っていますが、実際に通ってみると、現在でも難所であることが容易にわかります。

こちらは市振より北東にある親不知。糸魚川の河口近くで、ヒスイを求めて石を拾っている人も見られます。

こんな難所を越えながらも旅を続けた松尾芭蕉は、本当に忍者や隠密だったのでしょうか。

因みに市振は、越後・越中の国境にあり、越後第一番の『振りだし』とか。

振りだしに辿り着いた所で、この奥の細道、芭蕉を辿る旅を終えるとしましょうか。

 

#ぶんかのタネ の #オペラ絵本 第2弾 #そなたは。 2019年2月をお楽しみに!